♪ページを御覧頂く前に

ギター弾く上で、重要な両手の各関節の位置について
知って頂きたいと思います。

指の関節には、解剖学的に
それぞれ名前がついております。
まずは写真をご覧ください
「左手 表」


解剖学的に
1〜4の関節をMP関節
1〜4の関節をPIP関節
1〜4の関節をDIP関節
と呼びます。
親指に関しては他の指と多少構造が異なります。

このページでは、ギターを弾く際重要な、
指の各関節を、0〜4番までの番号と、黒・赤・青の3色で示します。

関節名を上記しましたが、関節の名前はそこまで問題ではありません。

把握して頂きたいのは、関節の位置です。
下の図をご覧ください。
「左手 裏」


指の付け根にある青い線を引いた場所、
ここが関節のある場所だと思う方もいるかもしれません。
しかし、実際は黒字で書いてある1〜4の部分に、
人差し指〜小指の付け根の関節はあります。

これを把握していると、例えば弦を押さえる時、
1の部分がネックの裏にあると、
人差し指の稼動範囲が狭まるといった事が
より理解できるようになります。

また、弦を押さえる上で
1〜41〜4の関節を操作し、
押さえる場所の真上に指先に持っていき(準備)、
その後1〜4を動かして弦を押さえる(押弦)という動きが
スムーズにできるようなります。

このように関節の場所を把握することで、
効率よくギターを学べると思います。


それでは、試しに、右手親指(以下、pと表示)で弦を弾く方法を
3色の番号を使い説明したいと思います。

・右手親指

まず、pで弦を弾く際の手の形を御覧ください。

00の関節は固定し、1のみをほぼ横(ギターを弾く際の正面、この場合は上)
に動かすようなイメージです。
00を固定するのは、前腕の重みを分散させずに、弦に伝えるためです。

・pで弦を弾く
弦にpを置く(赤く囲んだ部分にご注目ください)


前腕の重みを弦にのせる(弦をしならせる)
参照:弦に重みをのせる練習


00を固定し、0(手ではなく関節1のみを)を下ではなく、ほぼ横(正面)に動かす
参照:0を横に動かす練習

※弦をしならせた後、0を下ではなく、ほぼ横にずらす理由 
0を動かす際、下方にベクトルを向けると手全体がずれてしまい、
各弦の位置感覚が把握できなくなり、
その後の正確なタッチができなくなってしまいます。

また、複数の弦を同時に弾き、
尚且つ低音のみを目立たせる必要がある時に効果があります。
理由としては、pで下に向かって弦を弾くと
手の構造上、手を握ってしまい、それ以外の指にも力が入ってしまい、
低音以外の音も大きくなってしまいますが、
pを横にずらす場合、手を握るという動きがでないためです

弦に重みをのせる練習(元の位置に戻る)
練習と言うほどではないのですが、立っている状態で
pを何かの上に乗せ、
ほんの少しだけ重心を前に移動すると
「弦に前腕の重みをのせる」という感覚がわかると思います。

このやり方は、pに体全体の重みがかかるので、
ほんの少し重心を前に移動するだけにしましょう。
関節を痛めてします恐れがあります。




・0を横に動かす練習(元の位置に戻る)
この練習はギターを使わずにできるので、
通学、通勤中や少しだけ空いた時間を使い、
効果的な練習ができると思います。
一度に沢山やるよりも、1日数回(1回でも)でも良いので、
継続して取り組んでみてください

手を脱力させる。
完全な脱力ではなく、0と0固定化する最小限の筋力は使います。


0を左手人差し指で触り、
0を極めてゆっくりと
一定の速さで
矢印の方向に動かします。
(1秒間0.5ミリ位のスピードで動かすと、より効果があります)

※人差し指で触れる理由は、0に意識を集中させるためと、
 実際に0から関節を動かせているかの確認をするためです。

今度は逆に元の位置まで、極めてゆっくりと一定の速さで戻していきます。

この動きを繰り返すことで、0の動かし方が
段々と掴めてくると思います。


♪チューニング(調弦)

チューニングとは、各弦の音程を
決められた音の高さに合わせることです。

ギターは微妙な温度変化や湿度の変化で、
すぐに音程が変わるので、練習、演奏の際
こまめにチューニングする必要があります。

因みに温度変化に因る音の高さの変化は、
楽器の種類によって異なります。
「温度に因る音の高さの変化」
   温度が上がる  温度が下がる
 弦楽器  音が低くなる  音が高くなる
管楽器  音が高くなる  音が低くなる


チューニングをする際使用する道具は、
チューナー、音叉、チューニング用の笛、等
様々なものがあります。

ここでは初心者の方が
最も正しくチューニングできると思われる、
チューナーについて説明致します。

・チューナー

チューナーとは、チューニング(調弦)用の機器です。
価格は2,000円位〜あります。
KORG,BOSS等のメーカーが有名です。
(他にも良いメーカーはたくさんあるので、購入の際は楽器店のスタッフの方にご相談ください)

チューナにはカード式とクリップ式があります。
写真はクリップ式のチューナーです。


このタイプはギターに装着して使用できるので、
練習や演奏の曲と曲の合間にチューニングができるというメリットがあります。

チューナーはマニュアルチューニングとオートチューニングの設定ができます。

 マニュアル  定められた音の高さのみを示す
 オート 全ての音の高さを示す 

マニュアルチューニングは弦が変わる毎に
ボタンを押さなければならないので、個人的にはオートチューニングをお勧めします。

それではチューニングをしてみましょう。

まず、それぞれの弦の設定すべき音の高さをご確認ください。
E〜C弦(スチール弦) B〜@弦(ナイロン弦)

ギターの弦の表記は、例えば6弦ならEと表します。
順番は上からEDCBA@です。
一番上の弦がE、又は一番下の弦が@と覚えれば、
そこを基準に数えられるのでどちらかだけでも覚えると便利です。

次に
赤字で表記したアルファベットは
英語で表す音の高さ、()内はアルファベットで表した音をドレミファソラシドで示したものです。
チューナーは音の高さを英語のアルファベットで表すので、
この
EE(ミ)
DA(ラ)
CD(レ)
BG(ソ)
AB(シ)
@E(ミ)
という各弦の高さも覚えてみましょう。

・チューナーの使い方
1、電源(ON,STANDBY)を入れる


2,ピッチ、若しくはCALIBボタンを押し、ピッチを442HZに調整する。
一般的にクラシックを演奏する時は442HZ、
ポップス・ロックその他を演奏する時は440HZに設定します

3、弦を鳴らす
試しにEを鳴らしてみましょう。

チューナーの画面中心にEとあります。
これは現在鳴っている音の高さを表します。
また>が左にある場合、鳴っている音が
アルファベットで示されている音の高さより低い、
右にある時は鳴っている音がアルファベットで示されている音より高いことを表します。

EはEにチューニングするので、写真は実際に鳴っている音がEより少し低い事を表します。
この場合、音を少し高くするため写真の
の方向にペグ(白い部分)を10度ほど回してみましょう。


今度は<が少し右にきてしまいました。


今度はペグを
に5度回してみましょう。

|が中心にきました。
これでEをEにチューニングできました。
他の弦も同様にして、設定すべき音の高さにしてみてください。

また、チューナーの示す音の高さは12種類あります。
鳴った音とチューナーの画面、下記の表を見比べ、チューニングをしてみてください。
例えばEを弾いてチューナーの画面にDと表示されたら、
鳴った音がEよりも低い事を表します。
この場合、音を高くする必要があるので、ペグを
方向に540度程回してみてください。
ギターにもよりますが、ペグを540度回すと一音音が高く(低くなります)。
※EとFやBとC、D#とE、G♭とF等は 音の高さの幅が通常より狭いため 
約270度だけ回転してみてください。

←音が低い                       音が高い→
 C
(ド)
C# D
(レ) 
D#  E
(ミ)

(ファ)
F# 
(ソ)
G#  A
(ラ)
A# 
(シ)

(ド)
   D♭    E♭     G♭    A♭    B♭     

縦の列にあるC#とD♭、F#とG♭他は異名同音という、
呼び方は違うけれど、実際に鳴っている音の高さが同じ音です。
チューナーによってC#が表示される場合と、
D♭が表示される場合があるためご注意ください。


♪左手

・左手親指
弦を押さえる上で、左手の親指の位置はとても重要です。

特にクラシックギターの場合、
エレキギターやアコースティックギターと
親指の位置が異なります。

写真のように、
ギターのネックの真ん中のラインに指先がくるように置いてみてください。
また、親指の位置を
人差し指か中指の裏にすると、
親指は添えるだけで、脱力して弦を押さえられるようになります。


「悪い例」

親指が人差し指より外側に出ています。
この様なフォームですと弦を押さえる時に、余計な力が必要になるので
クラシックギターを弾く方にはお勧めできません。

左手人差し指
初めてギターを習う方は「ローポジション」呼ばれる、
ギターのヘッドに近い場所の音を覚えることから、始める場合が多いと思います。
その時に気をつけて欲しいことの一つ目が、
上記の
親指の位置で、二つ目が人差し指の位置です。

ここで、左手の人差し指のMP関節、(番号1)の位置をご確認ください。

1が
ネックの表に出ていないと、人差し指の動きが制限されてしまうため、ご注意ください。

左手の人差し指の正しいフォーム
特にローポジションを押さえる時、赤で囲んだ部分が見えるようにしましょう。


「悪い例」

1が見えてない場合、低音弦の押弦やセーハ(人差し指で複数の弦を押さえるテクニック)
をする際、手の角度を変える必要があり、非効率です。






♪右手


クラシックギターはエレキギター等と違い、ピックは使わず
右手の指で弦を弾きます。

そのタッチの種類は様々で、爪を使う・使わない、
MP関節(1〜4)を曲げて弦を弾く、PIP関節(
1〜4)を曲げて弦を弾く等、
人によってタッチが異なり、絶対的なものはありません。

ここで示しているものは、私が師事した荘村清志先生、
江間常夫先生、西村正秀先生に学んだタッチを元に自分流にアレンジしたものです。

特徴としては、
・脱力して弾ける
・芯があり、遠くへ飛ぶ音が出せる
等があります。

一例として、ご参考にして戴ければ幸いです。

「指の呼称」

親指=p(plugar)
人差し指=i
中指=m
薬指=a
小指=ch(クラシックギターではあまり使いません)
上のように、各指の呼称はスペイン語名の頭文字で示されており、
レッスンでも弦を弾く指を指定する時は、これらのアルファベットで示します。

右手の構え
右腕の位置はブリッジの延長線上(青いライン)、赤い
付近に置きます。
私は
緑のマークの辺りに腕を置きますが、奏者の体格によって位置は異なりますので、
ご自身の弾きやすい腕の位置を探してみてください。


ギターに腕を置く時、肘の少し下をギターに触れるようにしてみましょう。
ギターと右手首の距離は、縦に置いた小さめの卵1個分(約4〜6cm)離しましょう。
(もっと距離を近づけるスタイルもあります、これは南米のギター奏者に多いらしいです)


弦を弾く右指の基本位置は、サウンドホールにかぶせず、
サウンドホールの右側にしましょう。
弦を弾いて出た振動(音)は、ギターの胴体が共鳴し、
振動が増幅され、大きな音となってサウンドホールからでてきます。
サウンドホールの真上に右手を置く(かぶせる)と音が遮られ、
柔らかい少しこもった音になってしまいます。


ただ、柔らかい音を出したい時にはサウンドホールの真上に
右手を設置すると効果的です。
また、ブリッジ側で弦を弾くと硬い音が出せます。
このように様々な音色を出すことができるのが、
ギターが小さなオーケストラと呼ばれる所以でもあります。
曲調によって弾く場所を変え、曲に相応しい音色を使い分けてみてください。


・右手のタッチ
≪アルアイレ奏法
「アルアイレ」とはスペイン語で「空気に向かって」という意味です。
弦を弾いた後、指が隣の弦にもたれかかるアポヤンド奏法とは違い、
弦を弾いた後、指が隣の弦に触れず
文字通り空気に向かっていく様からこう呼ばれています。
詳しい弾き方は、下に載せた写真をご覧ください。

この奏法は独奏、アルペジオや和音を弾く等、複数の弦を弾くときに使います。
(もちろん、単音(1本の弦)を弾く場合でも使えます。)

「アルアイレ奏法の右手の位置」
MP関節の位置が3弦の上辺りにくるようにしてみてください。
弦については「♪チューニング」の項目をご覧ください。


「弾き方(爪を使って弾く)」
爪と指先の肉の間に弦を挟みます。


赤で囲んだPIP関節のみを曲げるように意識し、弦に圧力をかけます。
脱力して演奏するためには、「圧力をかける」という動作を
最小の力で行わなければいけません。
ゆっくり弦に圧力をかける練習をして、弦を弾く最小限の力を探ってみてください。


圧力が弦の張力よりも勝った時、自然と弦が弾かれます。
この時、弦は爪の内側を滑るようにして弾かれます。
このため、爪を磨く時は、爪の内側も磨いて弦が滑りやすいようにしておきましょう。


弦を弾いても「弦を弾く」という行為が終わった訳ではありません。
最後に
「指の力を抜き、指を元に戻す」という動作が残っています。
弦を弾いた直後は弦にかけた圧力分、手に力がはいっています。
別の言い方をすれば、PIP関節を曲げる筋肉が収縮しています。
この筋肉の収縮を緩めるて、元の脱力状態に戻すと、
自然に指が元の位置に戻ります。
このテクニックを身につけると、素早く指を動かすことが可能となります。
この筋肉を緩める練習は、また後日書きたいと思います。


「弾き方(爪を使わないで弾く)」


指先の赤い部分辺りを弦に当て、「爪を使って弾く」のと同様、
圧力を加え、指先を滑らせるように弦を弾いてみてください。


≪アポヤンド奏法
アポヤンド奏法とは弦を弾いた後、隣の弦にもたれかからせる奏法です。
単音(1つだけの音)を弾くときに使用する奏法で、
アルアイレ奏法よりも太い音を出すことが可能です。
この奏法は
i(人差し指)とm(中指)のみを使います。

「アポヤンド奏法の右手の位置」
アルアイレ奏法とはMP関節の位置が異なるので、ご注意ください。
MP関節の位置は4〜6弦の真上辺りに位置します。
弾く弦によって場所が多少ずれますが、低音弦(C〜E)の上にMP関節がくるとお考えください。
また、アポヤンド奏法は基本的に親指を
6弦に置いて弾きます
(慣れてくると親指を離し、アルアイレ奏法と同じフォームで
アポヤンド奏法をすることも可能ですので試してみてください。)


「アポヤンド奏法の弾き方」
アルアイレ奏法と同様に「爪を使った弾き方」と「爪を使わない弾き方」があります。
2種類の弾き方の違いはアルアイレ奏法と同じなので、
詳しくはアルアイレ奏法の項目をご参照ください。

弾きたい弦に指を置く。


黒○で囲んだMP関節のみを曲げるように意識し、弦に圧力をかけます。
脱力して演奏するためには、「圧力をかける」という動作を最小の力で行わなければいけません。
ゆっくり弦に圧力をかける練習をして、弦を弾く最小限の力を探ってみてください。


圧力が弦の張力よりも勝った時、自然と弦が弾かれます。
アポヤンド(もたれかける)の名の通り、隣の弦に指をもたれかける様に弾きます。

アポヤンド奏法はアルアイレ奏法と違い、弦を弾いた後、
指を元の位置に戻すことはありません。
もちろん、弾いたあとに筋肉の緊張を解きますが、
基本的にiとmを交互に使って弾くため
弾いた指(写真の場合はi)は隣の指にもたれかけておいて、
次の音は別の指(写真の場合はm)で弾き、弾いた瞬間に
また別の指(i)を次に弾く弦に置くというように弾きます。

・爪の手入れ

クラシックギターは弦を指先、又は爪で弾きます。
どちらの弾き方も訓練を積む事で、様々な音色を奏でることができるようになります。

ここでは、弦を爪で弾く奏法には欠かせない、爪の手入れについて書いていきます。

「爪を磨く道具」
爪の手入れにはヤスリを使います。
様々な種類のヤスリが市販されていますが、その一例を挙げます。

左から荒目のプラスチック爪やすり、バッファータイプ、
仕上げ用の紙やすりと並んでいます。
他にもガラス製のヤスリ等もクラシックギター専門店には置いてあります。

毎日爪を磨く方でしたら、紙やすりのみでも十分だと思います。

紙やすりはタミヤ鰍ゥらでている、紙やすりの2,000番(仕上げ用)がお薦めです。
こちらはクラシックギター専門店、タミヤショップ、ホームセンター等で300円程度で購入できます。

「爪の磨き方」
弦を弾く際、爪の内側を滑らせるようにして弦を弾くため、
爪は写真のように内側から磨くようにしましょう。

爪の内側、左端にやすりを当て、磨く。

爪の中央内側を磨く。

弦を弾くのは主に爪の左側です。
しかし右側も丁寧に磨きましょう。
また、爪の表面を磨くと更に良い音色になります。
(表面は仕上げ用紙やすりのみで軽く磨く) 

バッファー、紙ヤスリでも同様に磨きます。
最終的に、指先を正面から見ると、
爪のラインがほぼ直線になって見えます。
このラインが凸凹になっていると、弦がそこで引っかかる可能性があるので注意しましょう。
親指、中指、薬指も同様に仕上げ完成です。
爪が滑らかな程、良い音色が出るので、
できるだけ丁寧に磨きます。

「爪の長さ」
爪の生え方は個人差がありますが、一般的に手のひらを目の高さにして見た時、
指先より上に爪が少し見えるくらいが適当だと言われています。
 


爪が柔らかく、割れやすい方は、付け爪や、樹脂でのコーティング等で、
爪を補強すると、より快適な練習・演奏ができます。


ほとんどのクラシックギター専門店には、置いてあるので探してみてください。
お薦めは「ミロ・ギターネイル(株式会社ロッコーマン ¥2,625)」という商品です。
リンクから、お好きなお店を覗いてみてください。
コーティングタイプで、付け爪に比べて弦の感覚がはっきりとわかり、
ほぼ爪と同じ音色がだせます。

・ミロ・ギターネイルの使い方
左から
レジン、ヘラ、絹シート、ヤスリ(粗目)、ヤスリ(仕上げ用)
この5つはミロ・ギターネイル エコパックに入っています。
他に紙やすり




♪筋肉トレーニング

筋肉トレーニング1

下の図は手(手首から先)の筋肉図です。

「手の甲側の筋肉」


 各筋肉の名称 役割 この筋肉が
必要なテクニック
(右手)
 この筋肉が
必要なテクニック
(左手)
 背側骨間筋  指を広げる    広い範囲の和音を押さえる
 掌側骨間筋  指を閉じる  豊かな響きの和音を弾く  狭い範囲の和音を押さえる
 虫様筋  指を曲げる  弦を弾く  弦を押さえる


「ピアノ上達講座より引用」 http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html

では、これらの筋肉のトレーニング方法を下記に記します。
まずは写真をご覧ください。



1、右手の人差し指・中指を
 左手の人差し指・中指で挟みます。
 ※この時、実際に弦を弾く押さえる指の形に近い状態でトレーニングする為に、
   指の
PIP関節,DIP関節はある程度曲げてください(70〜80度位)。
   
2、右手の人差し指・中指は広げ、
 左手の人差し指中指は閉じるように15秒程力をいれます。
 (全力でやると指を痛めるので、30%位の力でやってみてください)

3、逆の手の組み合わせでやり、
 その後「中指・薬指」、「薬指・小指」のパターンでも同様にトレーニングしてください。

効果
●左手:脱力してフレットの側で弦を押さえられる、
    離れた弦・フレットを脱力して押させられる等の効果があります。
●右手:豊かな響きの和音が弾けるようになります。

各関節の筋肉トレーニング
指の関節にはMP関節、PIP関節DIP関節、という名前がついていますが、
それぞれ動かす筋肉が異なります。


ギターを弾く上で、指の各関節の働きを理解する事は
大きな上達に繋がります。

意識的にこれらの筋肉をトレーニングをすることで
更に大きな進展を得られるでしょう。

右手
   トレーニングによって得られる効果
 MP関節  アポヤンド奏法の上達
 PIP関節  アルアイレ奏法の上達
 DIP関節  柔らかい音色の微調整
指の関節、特にMP関節の中指、薬指を伸展する筋肉を総指伸筋と呼びます。
人差し指には示指伸筋、小指には小指伸筋という伸筋が他にありますが、
中指、薬指には他に伸筋はありません。
そのため、中指、薬指は人差し指、小指よりもMP関節からの動きが制限されます。

また、中指、薬指を動かす筋肉は、
手の甲の赤い丸の部分(下の図をご参照ください)で繋がっているため、
MP関節からの中指と薬指の動きは更に制限されます。

このため、薬指も使うアルアイレ奏法ではMP関節からではなく
隣りあった指の制限の少ないPIP関節から動かす方法をお勧めします。

「ピアノ上達講座より引用」 http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html


左手
 MP関節  準備後、弦を押さえる
 PIP関節  弦を押さえる準備
 DIP関節  弦を押さえる準備

左手の項目で詳しく述べますが、
左手で弦を押さえる時はPIP関節,DIP関節を動かし、
指先を押さえる場所の真上に準備し、MP関節を動かし弦をおさえます。

・各関節をコントロールするための筋肉トレーニング方法
MP関節、PIP関節、DIP関節とも同じトレーニング方法が使えます。
ここでは、右手人差し指のPIP関節を例にとって
トレーニング方法をご紹介したいと思います。

1、脱力した状態で左手人差し指で右手人差し指のPIP関節に触り、
 右手人差し指のPIP関節のみをゆっくりと一定のペースで曲げていきます。
 この時、脱力をした状態で、最小限の力で動かしたい関節のみを動かすように意識します。
 力んで他の指や関節が動いてしまわないように気をつけてください。


2、関節がある程度曲がったら、今度は脱力して関節を元の位置まで戻します。
  力を抜いていくと自然に指が元の位置に戻っていきます。
  一定のペースで指を戻す(脱力する)ことで関節をコントロールできるようになってきます。
 
※DIP関節でこのトレーニングをする時は、DIP関節のみを数ミリ動かすことから始めましょう。
 
3、右手、左手のすべての関節でこのトレーニングをしてみましょう。
 






































少しでも皆さんの練習の参考になればと思います。
ただ、このページに書いてある内容が
絶対という訳ではありません。
レッスンの際はその方にあった弾き方を
お伝えしていければと思います。

リクエスト、ご質問がございましたら、
ご遠慮なくお知らせください。

市川亮平

info@ichikawa-cgt.com

レッスンサポート動画・楽譜のページを作りました

Lesson Support